2005年衆院選で当選し「小泉チルドレン」と呼ばれた自民党の1回生議員が岐路に立っている。
後ろ盾だった小泉純一郎元首相の威光は薄れており、次期衆院選で苦戦が予想される議員が多い。
党公認を得られない例や、比例代表での扱いが決まらない例もある。
麻生太郎首相への不満は強まっており、政局の不安定要因になりつつある。
「後ろにおれがいると思われるじゃないか」。
自民党の古賀誠選挙対策委員長は古賀派の1回生、清水鴻一郎氏(比例近畿)に
あきれ顔で語った。
清水氏は17日、首相(党総裁)の信任投票実施を呼びかける署名活動を始めた。
不信任になれば9月に予定する自民党総裁選の前倒しを求める内容で、党内では
「『麻生降ろし』への環境整備」と受け止められている。日経
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小泉純一郎元首相の人気に後押しされて、2005年の衆院選で初当選した
「小泉チルドレン」の多くが窮地に立たされている。
麻生太郎内閣の支持率は低迷、後ろ盾だった小泉氏は引退する。
残されたチルドレンはどうするのか。
当選した比例当選は47人(選挙直後の人数)。そのうち比例単独は14人。
自民党はチルドレンを比例代表で優遇しないつもりで次期衆院小選挙区での公認を
運よく得られる見込みなのは埼玉9区の大塚拓議員と神奈川7区の鈴木馨祐議員の2人だけ。
この2人、大塚氏は町村派、鈴木氏は麻生派でいずれも
派閥入りし、引退する派閥先輩の後継に座った。
自民党は処遇面で派閥のバックが明暗を分ける格好で昔と変わってない。
中森福代氏のようにさいたま市長選に活路を求め失敗した例も。
猪口邦子氏は比例単独を目指す構え。杉村太蔵氏はご存じの不出馬。
あとの10人は処遇未定の状態。
比例復活組も厳しい。長崎幸太郎議員(40)は、山梨2区から無所属で
出馬する構えを見せている。
長崎氏は郵政選挙で造反組堀内光男元総務会長への刺客として、
党公認で出馬し堀内氏に九百票差まで迫り復活当選した。
しかし、郵政造反組の復党で公認されず、堀内氏が公認されることになっているからだ。
佐藤ゆかり氏は前回、岐阜1区に野田聖子消費者行政担当相の「刺客」として送りこまれたが、
野田氏が公認され、昨年2月に東京5区にくら替えした。
このような使い捨ての状態から、清水鴻一郎氏のような行動も生まれても不思議ではない。
しかし、小泉チルドレンが「麻生おろし」を出来るとは誰も思っていない。
清水氏の行動は選挙目当ての売名行為と言われても仕方ない。
小泉チルドレンは「政治家は使い捨てにされることを覚悟しなければならない。」と言った
小泉氏の発言を忘れたのかと言いたい。
この4年間、議員として生き残っていくために、自分の足で基盤を作り実績や努力を
したならば解散・総選挙も怖くない筈だが。
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